人からの信用を得るのは大変ですが、積み上げてきた信用を1回の失敗で失ってしまうことはあります。
相手との関係を大切にしようと思っていても、気付かない間にしていた行動や発言で信頼を自分で壊していたなんで状況は避けたいですよね。
壊れた信用を回復するのには、新しく信用を築くよりも時間がかかります
そこで大切になるのが「ギブ&テイク」という考え方です。
言葉と行動のポイントを理解していても、意外に相手からもらうことばかり考えてしまうことが多いんですよ。
そこで、私がしてしまった失敗と、友人がしてしまった信頼関係を壊す言動を紹介します。「人の振り見て我が振りなおせ」です。私の失敗を知ってぜひご自身のこれからに生かしてください。
「ギブ&テイク」とは!?
ギブ&テイクの意味
『自分が何かを与えたら相手から何かをもらう、逆に、相手から何かをもらったら自分も何かを与える、という関係性のこと』
相手から何かをしてもらったら自分も相手に何かを返したくなる気持ちが生まれますよね
逆に、いつも「何かして欲しい」とテイクばかりが発生する相手との関係は、自分から何かをすることで「損」をした気分になったり不快感を覚えることもあるのではないでしょうか。
何かを相手のためにしたら見返りを求めてしまう気持ちが「0(ゼロ)」とは言えないですよね。
そして、大切なのが言葉の順番にもなっている「ギブ(give)」を先にするということです。相手から求めてばかりだとうまくいきませんよ。
信用をなくしてしまいそうになった話
ここでは「ギブ&テイク」という言葉や考えを知っているのに自分のことばかり考えてしまったことで信頼をなくした私と友人の話を紹介します。
その前に、ギバー・テイカーの紹介を少しさせてください。
テイカー:相手から奪うことを考える人のこと
失敗談1:知らない間にテイカーになっていた私の話
会社が「嫌だな〜」と感じたことがある人は多いのではないでしょうか。
私も、入社できたときはあんなに喜んでいたのに、働き始めると「なんでこんな会社」「会社なんて」という気持ちがいつもあり、友人と集まっても上司や会社のグチをこぼしてばかりいました。
と考えていました。
でも、会社を辞めて自分の力だけで稼がなければいけない状態になったとき、会社にいるときは恵まれていたことに気がつきます。
あれ、今まで文句ばかり言って会社に求めてばかりいたけど、ちゃんと成果って出せていたのかな?
「お給料をあげてくれるなら頑張るけど〜」って発言してたけど、頑張ってその成果が認められて、昇給していくんだよね。なんか順番を逆にしていたかも・・・
と考えるようになりました。
それからは、まだまだな時もありますが、「まずは自分がここでどれくらいの成果を出せるか挑戦して、それにどれだけの結果が出るか確認しよう」と考えるようになり、「自分ができることを対応する」ことをスタートにしています。
そうすることで、相手との関係や仕事もずっとうまくいくことが実感できています。
失敗談2:ギバーのフリしてテイカーになっていた友人の話
友人から「無償で仕事を手伝わせて欲しい。その時、どう対応しているか学ばせてもらえないかな?できれば長期で考えています」と連絡が入り、今対応していることの一部をお願いすることになりました。
手伝ってもらうのはとてもありがたい。しかも、半年くらい対応してもらうなら、初めての友人にわかりやすく伝えるように準備はしないとね
ということで、資料作成や、レクチャーの時間を設けました。
ある程度対応してもらって私としても「任せられる」と思ったら多少なりともお金は支払うつもりでいましたし、「これでもう少し仕事はばも広げていけるかな?」なんてちょっと計画もしていました。
レクチャー時間も作り、資料も渡し、いざスタートして数日後、「ごめんなさい。他のこともチャレンジしたくて、今回はキャンセルしてもいいかな?でも、とっても知りたい分野だから、また今度機会をもらえると嬉しいです」と連絡が入りました。
確かに相手にとっては「無償」で自分の時間を提供していますが、私も、資料作成・他の人には伝えていない方法など・レクチャー時間などを提供しています。
でも、友人には「自分は無償で対応したんだからイイよね」という考えがありました。
こんなことなら自分1人で対応していた方が良かったし、今後友人がお願いしてきても断ろう
残念ながら、友人とはこれからも友達付き合いはできても、「仕事上では何か大事なことを任せられない」と判断されてしまうことになるのです。
自分の時間を「無料」で差し出すんだから、ドタキャンとかイイよね。と考えていると、相手の作ってくれた時間を考えていないことになります。
また、無償だと思っていても、相手から提供されるものが「タダ」ではもらえない経験などの場合もあるので、そこをしっかりと見極めないといけないな〜と感じた貴重な経験となりました。
相手に信じてもらうヒント
ではどうしたら相手と上手な「ギブ&テイク」の関係が作れるのでしょうか。考えていきましょう。
最初は見返りを求めないレベルで何かをすることが大切
自分が必要以上に相手のために頑張らない程度で、相手のためにできることを考えてみましょう。
自分のできる範囲のことであれば、相手の反応を気にせずできます。また、相手にとっても嬉しいことで、自分にとってもWINがあるものであると、相手からの反応よりも、自分自身の中で関係つできるのでいいですね。
自分が当たり前にしたことで、相手が喜んでくれたら、相手からも何かGIVEがあります。そうなるといい流れができてくるので「もっと何かできないかな?」という気持ちにっていきます。
見返りを求めてしまうということは、本当にやりたいことに出会えていない・楽しくない・必要以上に頑張り過ぎている可能性がありますよ。
感謝を伝える
相手がしてくれることに対して、「自分も対応してるし、お互い様」「私の方が頑張っているし」と「ありがとう」を伝え忘れていませんか。
自分がした行為で相手がすごく喜んでくれるのは、幸せなことです。
ついつい感謝の気持ちを「物」「お金」で表現してしまいがちですが(それも大切な要素ではありますが)、まずは「感謝」「ありがとう」を伝えることからスタートです。
どんなにお金や物をもらえても、相手が喜んでいるのかいないのかが分からないと、モチベーションが下がって、「こんなにしているのに、感謝の一言もない」とテイカー思考が出てきてしまいますよ。
うまく流れをつくる人はテイカーを避けている
自分も相手も気持ちよく仕事や関係を作れている人は、そもそも「テイカー」とは関わりを持っていません。
最初は相手がテイカーかどうか分からなくても、「なんかいつも自分のことばかり考えているな〜」「『ギブ&テイク』ではなく『ギブ&ギブ』になっている気がする」と感じているなら、相手との距離を少しとってみるのも方法です。
急に相手を避けるのではなく、「〇〇については関わるのをやめよう」とか、ある部分だけでも大丈夫です。
自分が相手との心地いい距離感を保てるようにするといいですね
主語が「あなた」にしてみる
そもそも自分がテイカーにならないためにはどうしたらいいか?その方法を考えてみるのも1つです。
それは、主語を「私は〜」にするのではなく「あなたは〜」にするのです。そうすることで相手のために何ができるのか!?という思考が生まれやすくなります。
「相手」のことを考える習慣が身につけば、自然とギバーになることができますよ。
ただ、テイカーは奪うだけの人なので、自分の気持ちも大切にすることは忘れないでくださいね。
ただし、何か問題が起きたいときは、主語を「あなた」ではなく「私」にしましょう!
最後に・・・
誰かに何かをしてもらったら「私も何かできないかな〜」と考えるのが多くの人の思考です。そうではなく、相手に「何かできないかな?」感じてもらうように自分から何かをすれば、相手との関係はどんどんよくなっていきます。
「ギブ&テイク」という言葉があるように、最初に自分から相手に何かをする(ギブ)のが大切です。その時は見返りを求めないように気をつけてくださいね。
最後まで読んでくださったあなたがさらに素敵な人に囲まれますように!
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