相手のためを思ってアドバイスをしたり、意見を言ったりすることが日常の中でありますよね。
でも、それが行き過ぎると相手への「批判」「否定」になる場合もあるんですよ。
自分は相手のためを思って伝えているのにもかかわらず険悪なムードになることがあるのはそのためです
それは、「相手のため」と言いつつ「自分の意見を押し付けている」こと原因の場合があります。
誰かのために伝えてくれていても、それが過度なものになると拒否反応が出てしまいますよ。
今回は相手のためと言いつつ「押し付け」になって人間関係を悪くしてしまった話を参考に、どうしたら相手との距離をうまく作りながら話すことができるのかについて紹介します。
意見を伝えること
意見を言うとは?
相手に意見を伝えることは
・人の過ちを諫めるために伝えること
などのことを言います。
「意見」と聞くと、自分の話に賛成されるというポジティブな感想より、「アドバイス」「否定」「よりいい方向に」といった印象の方が強いです
意見を伝えることは悪いことなのか?
会社の会議などで「意見がない人は参加する意味がない」と言われることもあるように、物事に対して自分の考えや視点を持つことはとても大切なことです。
ただ、「それは絶対ではない」ということも同時に覚えておく必要があります。
仕事の場合は少し冷静に判断ができることでも、プライベートなことになると、意見の対立は「自分を否定された」と感じてしまう人もいるのでネガティブな印象になってしまうことが多いです。
例えば、進路を決める時に親に相談してアドバイスをもらおうと思ったら、意見の対立になってしまったという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
対立したとしても、お互いが自分の意見を言い合い、「納得」できればまだいいです。しかし、意見を一方的に伝えて相手を否定した場合はそうはいきません。
意見がぶつかってしまう時に考えて欲しいこと
意見が対立してしまった話
昔会社の会議で熱血漢あふれる人がいました。誰かが困っていたらすぐ相談に乗ってくれるし、悪いと思ったことの意見を伝えるなど、最初は「真っ直ぐな人だな〜」と感じていました。
ところがある日、グループ内で問題が起きた時に熱血漢のある人と意見が分かれ話し合うことになった時にちょっと違和感を覚えたのです。
その理由は
・自分の考え以外に話が進むと会議が終わらない
・その人の意見に反対をすると自分がいかに正しいかを延々と話す
ことが起こりました。最後は、諦めてその人の意見に従うことでその場は収まったのですが、メンバーの多くが納得していない状態です。
なぜそんなことが起きてしまったのか?
それは、自分が正しいと思っている「意見」と相手が正しいと思っている「意見」の対立は見方を変えると戦争と同じだからです。
側から見ていると「〇〇が悪い」というジャッジをしてしまいがちですが、その「悪い」と判断された人は、果たして自分が「悪者」になろうとして行動を起こしているのでしょうか。
確かに立場を変えてみると、どちらも自分の「正義」のために戦っているだけだ・・・
私たちの意見の対立も「どちらが悪いわけではない」という状態で自分の意見を相手に認めさせようとしている状態なので、武器は使ってないけど、自分の「正義」を相手に押し付けているという状態になっているのです。
自分の正義を押し付けないためにできること
では、自分の「正義」を相手に押し付けないためどうしたらいいのか見ていきましょう。
お互いが違う人間であると認める
まず大切なのは、
・自分と同じ意見である
・自分の普通がみんなの常識ではない
ことを理解することです。それを知っているだけで「〇〇さんはそういう考え方をするのね」と一旦気持ちが冷静になれますよ。
まずは相手を知り、意見に耳を傾けてみることで、問題が簡単に解決する場合もあります。
第3の道を考える
自分の意見」・相手の意見を聞いて、「こっちの方が良さそう」とお互いが納得できれば一番いいですが、そういうわけにもいかないことがあります。
そんな時に必要なのは
という考え方です。問題を解決するためには、どちらの意見がいいかを戦わせることがゴールなのではなく「新しい道」を見つけるのも方法のひとつですよ。
自分が必ずしも正しいとは思わないようにする
相手と意見の対立が多くなってしまって「嫌だな」「イライラすることが多い」と感じている場合は、「自分の意見が必ずしも正しいわけでもナンバーワンなわけでもない」ことを覚えておきましょう。
会社の上司で「絶対に自分のやり方が正しい」と思って押し付けてくる人がいましたが、昔の方法はそうだったかもしれませんが、ルールが変わっており実は間違っていた。ということがありました。
「自分が常に正しい」というメガネをかけて物事を見ていると、考え方が違うだけですぐに否定する気持ちが出てきてしまうので、「本当にそうかな?」と立ち止まってみるのもいいですね。
ただし、自分を卑下するのとは違うので、正しいと思ったら相手と話し合ってみるようにしてみてください。
自分が否定されたわけではないことを知ろう
自分の意見を「否定される」とつい怒りを覚えてしまいますが、その原因は
です。でも、意見を伝えているのは「あなた自身」に対してではなく、「提案」「物事」だったりと、あなたのパーソナリティを否定していないこともあります。
相手から言われたことにイラッとして、対立しそうになったら、「自分自身」についてなのか「それ以外」なのかを考えてみるといいですよ。
最後に・・・
相手と意見が異なってしまった時、ついつい「自分の正しいと思う=正義」を相手に伝えて、それを認めさせることに満足してしまうことがあります。でも、それが必ずしも正しい行為とは言えないんですよ。
自分の正義を相手に押し付けるのは「相手の考えを否定する」「相手を認めない」ことにつながってしまいます。
もし、相手との関係を大切にしたいのなら、相手を理解するところからスタートさせてみてください。
あなたが周りの人と素敵な関係を築けていけますように^^
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