今年は自分の人生を楽しめるように「趣味を見つけたい」と、人生を豊かにしてくれそうなことにチャレンジしていくことにしました。
そこで、色んな「面白そう」「楽しそう」なことを1〜2ヶ月本気で学んで、好きになれるのか!?を試していくことにしました。
今月新しく加えたのは「芸術を楽しむ〜歴史を知ろう〜」です。
今週は上野の東京都美術館で開催されている「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」に行ってきました。その時のことを紹介させていただきます。
※使用している画像はパンフレットを撮影したものになります※
2週目:東京都美術館「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」
今週は「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」東京都美術館まで行ってきました。(東京・上野)
今回の見どころは何といっても「フェルメール」が描いた「窓辺で手紙を読む女」です。
修復されてから所蔵館以外で世界初公開というのも今回のポイントです。
フェルメールとは!?
ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)は17世紀オランダ(ネーデルラント連邦共和国)出身の画家です。
「光の魔術師」と呼ばれており、窓からの光が部屋に入る明暗が美しく描かれているのが特徴です。ハッキリとした色彩というよりも、少し柔らかい印象で、多くの日本人に愛されています。
宗教画ではなく、日常の一部分を切り取られている絵が多く、より私たちにも氏たち見やすいテーマが多いからかもしれませんね
画家として活躍した20年間の間に描かれた絵は50点といわれており、現存する作品は35点しかありません。
「ドレスデン国立古典絵画館」とは
ドイツの東側、ザクセン州の州都ドレスデンにある美術館です。
17世紀から18世紀にかけての2代のザクセン選帝侯のコレクションに始まり、15世紀から18世紀の絵画を多く収蔵し、特に
・バロック期のイタリア絵画
・17世紀のオランダ絵画
(イタリアのカラヴァッジョ、オランダのレンブラントなど宗教画家が多く見られる時代)
・フランドル絵画
(14世紀から17世紀にかけて栄えた現在のベルギーを中心とするフランドル地方の美術を)
が主要なコレクションとなっています。
旧東ドイツの場所にあった美術館で、第二次世界大戦にも巻き込まれた場所でもあります
第二次世界大戦では徹底した爆撃(ドレスデン爆撃)にあい市内中心部はほぼ灰燼になったといわれています。ただし、美術品の多くは、事前に近くの洞窟に隠されていて、おおむね無事だったので、今も多くの作品に触れることがでいています。
※wikipedia参照
今回の見どころと絵の正しい姿とは!?
今回の「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」の見どころはもちろんタイトルにもなっているフェルメールの絵になります。
「窓辺で手紙を読む女」に現れたキューピッド。
これはフェルメール初期に書かれたものと言われています。ドイツ北部のザクセン公が購入して、後にドレスデン美術館に寄贈しています。
この作品、最初に購入した際、レンブラントの作品と思って購入していて、後にピーテル・デ・ホーホの作品と思われており、実はフェルメールの作品だったと知られたという経緯があります。
1979年にX線で壁画部分にキューピッドが書かれていることは分かっていましたが、これまでは塗りつぶされたままでした。ただ、塗りつぶされた部分がフェルメール本人が塗ったものではないことが判明し、塗りつぶされたところを修復することになったのです。
ということで、フェルメールが描いた状態(キューピッド)になりました。
そして、キューピッドが現れたことで、絵の意味が大きく変わったといわれています。
仮面を踏んでいるキューピッドが現れたことで「愛の神であるキューピッドが嘘や詐欺を象徴とする仮面を踏みつけるので、『誠実な愛の勝利を表す』と考えられています」(東京都美術館のパンフレットより)。
恋人からの手紙という内容と読み取れますね
余白があった方が想像力を掻き立てられて、静けさがあっていいという人もいれば、本来の状態が見れて嬉しい・愛の手紙だというのが分かったのでより好きになった。と感じることはさまざまなようです。
1600年代(17世紀)ってどんな時代?
フェルメールが生まれた1632年は日本では江戸時代(寛永9年)、徳川家光が将軍の時代です。
音楽ではバロック時代で、
・バッハ
が活躍しており、オペラが大流行していました。
画家は
・ピーテル・デ・ホーホ
・ヤン・ステーン
などがいます。
17世紀は「17世紀オランダ絵画」と言われているくらい、オランダが絵画の世界に影響を与えている時代です。肖像画・風景画・風俗画などが多く見られるようになりました。
絵画にはその時の流行などがあるので、それを知るだけでも時代背景や、流行が分かって楽しいですよ。オランダ絵画は「他ジャンル」に渡り、書く対象が広がっている印象ですね
同じ時代に「バロック絵画」もあり、絶対王政・カトリックと関係のある絵画が多く書かれているものもあり、両方が混ざっているものも多く見られています。
最後に・・・
実際に「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」を見てきて・・・
フェルメール以外の作家を知らなかったのですが、1600年代当時の生活状況が絵から読み取れてとっても楽しかったです。
『手を洗う女』という作品があったのですが、「手を洗うのも水道がないから、女中さんにカメを持ってきてもらっていたんだ・・・という生活を垣間見れました
「窓辺で手紙を読む女」の繊細なタッチにはとても驚きました。特に左下のテーブルクロスの繊維が立体的に見えるようで、見入ってしまいました。
最後まで読んでくださりありがとうございました^^
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